先日、自衛隊にて、上官・先輩を銃殺するという事件が起こって、数日が経ちました。
『事件によって、命を落とされた方にはご冥福をお祈りしております。
前置きですが、遺族の方からすれば、犯行を犯してしまった人らに同情するような文面に捉えられると思いますが、最後までお読みください。私なりに、これからの日本を憂いて感じたことを書いています。』
自衛隊に入りたい人、自衛隊に属している人たちはもちろん、日本人が皆、驚いている。
日本人はもともと規律を重んじる人が多い。それは日本の教育の賜物だと思うが・・・。
しかし、ここ数年、自衛隊に入隊志願者の数は減少傾向だという。少子化も当然影響しているだろうが、今回のこの銃殺事件を受けて、より自衛隊に入ろうと思う人が減るかも知れない。自衛隊幹部、上層部は非常に痛手を受けていると思う。
自衛隊に関係しない、我々一般市民も、こんな銃殺事件が、いたるところで起きるようになった。日本の良いところは、治安がいいところだと思っていたが、増加する強盗事件といい、もう治安の良い国とは呼べなくなりつつあるのではないか・・・。みんな、不安に思っているだろう。
ただ、私が1つ気になるのは、総理を爆弾で襲った彼といい、今回の自衛隊内部で銃撃事件を起こした18歳の少年といい、黙秘を続けている点だ。(総理爆弾事件はもう月日が経つので、今の経過はわかりません)
総理を襲った彼のことは詳しく知らないが、自衛隊銃撃事件の18歳の少年は、中学の時に、突然不登校になったそうだ。自衛隊に入りたいという願望がもともとあったようだが、コミュニケーション能力はあまり良いとは言えないという周りの声があったらしいが、そもそも不登校になっている時点で、コミュニケーション能力は、人より劣っていたのだと思う。
おそらく彼は発達障害だったのではないだろうか?これは完全に私の推測だが、私の息子が同じように中学で不登校になったこと、そして問題が起こった時、理由を聞いても、ほとんど口を利かなくなることなど、共通点が多い。そういう親族を私は身近に複数接していたので、この報道を受けて、もしかしたらと思い始めている。
まず、発達障害について、誤解を与えてはいけないので、少し説明を加えると、いわゆるADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)などと言われるものである。
ADHDは、幼少の頃は、多動性障害などともよばれ、小学生で落ち着きのない子には、担任の先生以外に、指導員が別についてくれることが基本で、学校で、そんな子供らをサポート・フォローしている。思い返せば、クラスに必ず1人、2人はそんな子がいたはずである。そして、少子化が進んでいるが、そういう発達障害を持っている子供らはむしろ増えているような気さえする。
この発達障害は、年を重ねていくにつれて、徐々にやわらぐ傾向にあるが、成人してからも、なかなかうまくコミュニケーションが取れずに、困る人たちもいる。
そして、とても重要なことだが、彼らは決して劣っている人間ではない。むしろ、特異な能力を有していることが多く、その反面、人とは違う感性・特性を持っている。私の息子も小学3年生のころに脳波の検査をして、やはり一般の子と比べて、何かしら異なる結果が出たことは記憶している。(おそらく、芸能人や、何らかの競技上位者など、この発達障害である人は実は多いのではないかと思っている)
私が言いたいことは、彼らが犯した犯行そのものは許されることではないが、ADHD・ASDなどの発達障害を抱える人たちは常に生きにくさを感じており、そしてなかなか周りに相談すらできないことが多い。コロナ禍になってマスクをする人が圧倒的に増えたことで、顔から人の感情を読み取ることがただでさえ難しい彼らは、より疎外感を感じやすくなり、不登校・ひきこもりが爆発的に増えていることは、考えないといけない社会問題だということだ。
発達障害の彼らに見える世界と、そうでない我々が見る世界は、おそらく違います。私もかつて、息子に対して、ちゃんと息子の気持ちに応えてあげられなかったということがたくさんあって、それから必死に勉強しました。いろいろあって、その息子とは離れ離れになってしまい、自分の罪は重いものだと感じているからです。
後日、続きを書きます。。。
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